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花みち元気塾通信 2020年9月号「真の力はチームとしての学びから」

今年度のコースの授業は7月から始まったため、うまく授業が進むか心配でした。
それから2か月半、その心配は払拭されました。
だからこそ新たに感じることがありました。
それを今月のコラムに書きたいと思いましたがうまく伝わるか、今度はそれが不安でなかなか書き出せないでいました。
が、思い切って。

初めて会った子もいる中で始まった授業、初回は子ども達も私たち講師も気を遣いながら、静かでスムーズに授業は運びました。
でも何か違うと感覚的に感じました。

静かで落ち着いた子ども達は一見すると良い雰囲気に見えますが、本当にその子の力になっているかは疑わしい時があると考えています。
小学生なら新しいことを知った時や集中した時、思わず表情や言葉にでるのが普通だと思うからです。
表情も変わらず、言葉や動きにもでていない場合、もしかするとあまり考えていないか、よくわかっていないか、または本当に楽しめていないかだと感じます。

そういった時、「集中しなさい。」「分からないところを聞きなさい。」という言葉でその通りになる子もまたいないでしょう。
私は、まず皆で遊ぶことをしてみます。

小学生には早く授業が終わった時に隣の公園にでて皆で走ってみる。
中学生には花火が上がった日に教室の外にでて皆で花火を見てみるなど。
このようなことを数回繰り返すと子ども達はいきいきした表情となり、周囲のお友達と会話を始めます。
何を話すか考え、皆を注目させる行動をしたり、周囲を見て笑いを見つけたりします。
それこそが学ぶことのスタートにたった状態だと感じます。

偶然にもその時間ともに学ぶために出会った子ども達。
これは出会いの運命とも言えます。
ここで出会った子ども達は同じチームに属するメンバーです。

皆でまとまることは、同じ個性、同じ動き、同じ目標を持つのではない、
いろいろな個性を認め、助け合い、賞賛し合って、仲間がいるからこそ自らも力を注げるようになる、これがチームの良さです。

時折チームから出過ぎることがあっても、また目指す方向が若干ずれても、
笑顔で優しく見守る姿勢、何気なくそれを感じさせる行い、
それを身につけることも学ぶことの醍醐味ではないかと思います。

そしてこうしたチームもいつか別れの時がやってきます。
お互いのがんばりを認め合い、肩をたたき合ってチームとしての繋がりを感じること、

私はどのコース、どの授業にも子ども達に自然とそういった気持ちが芽生えることを目指していきたいと思います。
そしてその気持ちはその後の学習への伸びに結び付くと信じています。