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花みち元気塾通信 2018年4月号「ゲーム、スマホについて考える」

ご入学、ご進級おめでとうございます。

保護者の方とのお話で度々テーマになるゲーム、スマホについて考えています。

バスや電車に乗っていても、道を歩いていても、飲食店にいても人はもうスマホを手放せなくなっています。ニュースや調べごとはもちろん仕事でも使用頻度は益々高まっています。

このように大人でもスマホを手放せない世の中であるのに、子どもがゲームをしすぎる、スマホばかり見ているという母親の悩みは以前と変わらず多いように思います。そこで感じるのは、ゲームやスマホの何が心配になっているかを考える必要があるのではないかということです。

何が心配なのか、私は以下のように考えてみました。

・液晶画面が子どもの脳や目に及ぼす悪影響。

・約束が守れないこと。

・時間管理ができないこと。

・隠れてするなど親に嘘をつくこと。

・学習の成績が上がらないことの原因。

このように考えてみると、子どもがゲームやスマホをすることで、生活習慣が乱れ、成績が上がらないということへの不満が中心にあるように思います。以前は与えないことも多くありましたが、親である自分もパソコンやスマホを見る、学校での調べものもパソコンを使用する、中学校の部活の連絡はLINEでくるなどの現状を見るとただ与えないことは以前より難しくなって来ていると感じます。

私が思うには、現代においてゲームやスマホ自体が悪いのではなく(もちろんやり過ぎは目にも脳にもよくありませんが)自分の生活をそういったものに時間を取られすぎて、するべきことをしないことが悪いのではないかということです。ただ制限をかけたり、力づくで取り上げたりするのではなく、今すべきことは何かといった生活上での優先順位を付けられるように行動することこそ必要なことだと思います。

「早く止めなさい。」「まだやっているの?」「今度のテストができなかったら取り上げるから。」といった禁止や脅しの言葉では根本敵な解決にはなりません。「何時に止めるか自分で決めて。」「約束を守らないことは将来どうなるのか考えてみて。」といった子どもの頭で考える言葉かけをし続けることによって、「自分の人生、自分で決めないと最終的には自分が困る。」と言う気持ちを持って成長していくことが大切だと感じるのです。私はこういったことは幼児期からこそ取り組むべきことと思っています。

偉そうに言う私ですが、私自身こういったことでたくさん失敗してきました。本質が見えていなかったからです。年齢を問わず年度も新しくなったこの機会にもう一度、ゲームやスマホの使い方や考え方について親子で話し合って決めるという機会を持つことも良いかもしれません。子ども自身も自己を見直すきっかけとなりますように。今年度もよろしくお願い致します。  

藤井 道子