最近4月でも初夏のような日差しと暑さを肌で感じると、学生の頃の夏を思い出します。
とにかく頭の中には常に部活動、バスケットと、顧問の先生の顔がありました。
特に夏休みは、朝から夜まで練習に打ち込んだ後、家には寝に帰っているようなものです。
今後生きていく中でこんなにつらいことはないのではないかという、私なりの少しの糧を得ました。そして、一蓮托生という言葉は大げさかもしれませんが、それくらい苦楽、様々な感情、時間を共にしてきた仲間もでき、その存在がいつも私を励ましています。
そう簡単に会えない世の中ですが、またもし会えたとしたら、あの気が置けない感じが本当に安心するのだと思います。
そのような関係性は、幼馴染や身内に近い感覚もありながら、同じ時間を同じ場所で過ごし、見て、聞いて感じたことを共有する中で育まれていくのかもしれません。
学校でも今の世情の中で限られた条件下ですが、学年やクラス単位での野外体験や宿泊学習、修学旅行などの計画、実施が少しずつ進められているようです。しかしながら、やはり以前と比べると集団や他人と協力しながら何かを達成する機会が少ないことは事実です。
授業はもちろん、自習室や補習の時間、授業終わりの5分でも、気が済むまで時間を共有すること、子どもたちにとっての問題や目的がひとつでも解決し、一緒に達成できることを目指します。
最終的な勉強は自分自身と向き合い進んでいくことと思いますが、決して一人ではないことをお子さまに伝えながら支えて参ります。
小吹光