中学受験の授業の中で「わからない!」と簡単に声に出すお子様がいます。この“簡単に”ということが気になっていました。
ありがとう・できる・簡単だ・やってみようなど、現状を打破する言葉が明元素(めいげんそ)で、嫌だ・できない・難しい・どうせ…など、現状を維持してしまう言葉が暗病反(あんびょうたん)と言われています。学生の頃、学校の体育館に二種類の言葉に関するポスターが張ってあり、その頃はなんとなくで捉えていました。今になってより明元素の大切さを感じます。
特に小学生が学ぶ受験勉強の内容は、覚える知識や言葉の量が多く、理解の難しい問題が多々あります。お子様の苦しい言葉が出やすいのも当然です。そういった問題に対峙した時、苦手意識を植え付けるのも、「どういうことだろう、もう一度考えてみよう。」と前向きな考えや姿勢を形作るのも、同じく自らが発する言葉だと考えます。また、その考え方は勉強だけではなく、生きる上での日々の課題解決の際、夢や目標を追い求める中で幼い頃から備えておきたいものです。
4月から新学年となり、今までに見たこともない壁に突き当たることもあると思います。そこで発する言葉こそ「簡単簡単、できる!」であってほしいです。花みちでの学びの中に、少しでもその端緒が垣間見えるような授業を考えます。
花みち元気塾 小吹 光