ゴールデンウイーク真っ最中。長い休みを楽しみにしていたもののいざその日々となると何となく過ぎる時間を感じ、毎日忙しい日を過ごしている方が有意義だと無い物ねだりのように思ってみたりもします。
大学生の頃家庭教師のアルバイトを始め、行った家は母一人子一人の一軒家を間借りしているような部屋でした。私が女子学生寮に住んでいるということで食事やお菓子を毎回用意してくれるなどとても良くしてもらい、見ていた子も素直で良い子でしたが、それまでの生活で接したことがない状況の家でした。
無事高校に合格し、その後も教えて欲しいと連絡もありましたが忙しくなってその後会うことはありませんでした。
家庭教師と同時にチェーンだった塾の講師にもなりました。ちょっと不真面目な女子3人の中学生を任されて、一生懸命教えたところ、3人とも全くやる気なし、すぐ話し出し私をからかう感じでした。
だったら私も気楽に楽しくと気持ちを変えて冗談を言いながら、楽しい雰囲気にしてみたところ皆なぜかやる気になって、私は塾長に褒められました。
大学卒業の時は塾長にその塾への就職まで勧めてもらいました。
既に父の知り合いの紹介で就職が決まっていることを伝えたところ、「最後は子ども達を見る仕事に就くと思うよ。」と言われて別れました。本当にそうだったと思い返しています。
2件ともそれまでの私の知らなかった世界を教えてくれたことで今でも印象に残っています。学生でありながら、社会を知るスタートだったように思い良い経験をさせてもらったと感謝しています。
そうして今、幼い頃から担当してきた子達が大学生となり、講師になりたいと応募してきてくれています。
講師をお願いすると真剣に子ども達と向き合って、他の講師達とも相談して、「次はこうしてみよう。」などと試行錯誤してくれます。その様子を見ると心からありがたいと思います。小学生、中学生の時の良い面は成長しても変わらないと感じます。
また、この連休中には長男が私の歯の治療を、次男が美容の施術をしてくれ、「こわーい。」と言いながらも無事に終えることができました。
子どもの進路に真剣ながらも紆余曲折あり、それを含めてホッとしました。自分の子どもと思うと余計な一言も出てしまいますが。
こうした循環で時代は変わり、次々に若い人たちが成長し新しい世界も出来上がって来ることでしょう。どんな未来が待っているか誰にもわかりませんが、できることは今この時を子ども達が活き活きとした目で生きている姿に間違いはないと思います。
今の連続が将来を創ります。目標があり辛さを乗り越えている姿は素晴らしいことですが、今辛いことを我慢していることが将来の明るい笑顔に結びつくようには思えません。もちろんやるべきことをする基盤は揺るぎないもので、その線引きを見極めなければいけません。
楽しさが頑張りになるようどんな声かけと取り組みをすれば良いか永遠のテーマです。今の姿をさらけ出せる多くの人々との関わり合いも必要です。
4月から始まった小学4年生の受験コース。漢字のテストに「活きた目」で無言でサッと取り組みます。
「受験勉強楽しいわー。」「難しいのがいいよねー。」そんな言葉が飛び交っています。受験コースは、何事も楽しさに変える気持ちを創るコースでもあります。
その調子でいこう!
未来の世の中を創るのは君たちだ!