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花みち元気塾通信2024年10月「私はあきらめない」 

 10月になっても暑い日があり、季節の感覚が少しずつ変わっていく印象を持ちます。
 10月を過ぎて11月がやってくるようになると今年もまた入試が近づいてきます。受験生の保護者の皆様は次第に気持ちの余裕が少なくなってくることでしょう。

 親が子どもを育てる時、特に第一子は心配の連続です。
 生活面、学習面、学校に行きにくいなど心配は多岐にわたります。携帯やゲームばかりして睡眠時間が少なくなる、勉強しなくなる、学校に行っても学習が理解できずに辛く学校に生きずらくなる、一見違う悩みでも連鎖していくことも多いと思います。
 一度悩みに足を踏み入れると次々に不安が襲ってきてなかなかそこから出られない思いも私は経験しているので、そのようなお話を聞くとよく気持ちがわかります。
 
 私の子も携帯やゲームは大好きです。やめなさいくらい言っても聞きません。停学、留年、浪人いろいろ経験済みです。国家試験、希望大学の合格が遥か遠くに感じられとても現実とは感じられない時期もありました。また、知り合いの不登校の子を預かって寝食を共にしたこともあります。

 そうした経験を通して今一言言葉を選ぶとしたら
「あきらめない」
という言葉です。

 考えて頭に浮かんだことは何でもしてみる。何がヒットするかわからないので、とりあえずトライ。塾選び、学校見学、相談はもちろん、今教室にある業務用のホワイトボードは私が自分の子の学習用に自宅に置いておいたものです。良いという問題集があるといえば購入し、英語ができるようになるスクールがあると聞けば都内まで話を聞きに行ったりもしました。それをしたから、それを買って勉強したから効果がすぐ出たということはありません。ですが親の思い、子どもの思いなども複合的に組み合わさって進む方向性に少しは影響があったかもしれません。

 そして悩みが少しずつ好転していく時に忘れてはならないのは他人の力です。子どもの成長に従って、親ではどうにもできないことが増えてきます。そうした時は他の方に助けられてきました。学校や塾の先生、先輩のお母さま、子どもの友達など。

 私は今通ってきてくれる子ども達の悩みを聴いたり、なんとなく違和感を感じたりすると、その子に何ができるかを考えだします。朝暗いうちから目が覚め、あーでもない、こうでもないと考えながら考えついたことがあると明るくなるのを待って即保護者の方にメールすることもあります。
 小さなことでも何かすることで抜け道のような明るい筋が見えてきたら良いと希望を持つからです。多くはその子の強みや良さから引き出されることが多いです。私も他人の力の一人になりたいと思いますし、こうすることが花まる学習会の方法と勝手に理解して身についてしまいました。

 どんな時もできることが何かを考え続けることでどんな子にもあきらめることなく接していきたいと思います。
 
 私の子の部屋の壁には何年も前に子どもの友達が考えて書いてくれた国家試験までの学習のノルマの日程表が貼ってあります。役目を終えた日程表ですが、ありがたくて外すことができないでいます。