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花みち元気塾通信2023年4月「学習克服作戦part2【ケアレスミス】」

 
 ご入学、ご進級おめでとうございます。
新しい年度は気持ちを切り替える良い機会です。子どもはもちろん大人も何か新しい心持ちでスタートさせることができたらと思います。

 子ども達が問題をした後の丸つけで、またテストが返却された後で、間違いを「ケアレスミスだから大丈夫。これからは気をつけるね。」でそのままにしてしまうことはないでしょうか?

 ケアレスミスはちょっとのことだからそれほど気にしないというのものではなく、そのままでいると後から困ることも出てくると考えています。

交通事故やケガなどもほんの少しのミスで起きてしまいますが、よく考えてみると、忙しくて慌てて行動したとか、合わない靴を履いていて転んでしまったなど、原因もそれなりにあるものです。
 
 ケアレスミスもそんな側面があるように感じます。学習にはどんなケアレスミスがあるでしょう?

・計算ミス(計算の間違い以外に書き移し間違いも)
・漢字の止め、はね、はらい忘れ
・文章の読み違い(問題は当てはまらないものを選びなさいとあるのに当てはまるものを選ぶなど)
・解答用紙の書き間違い、書き忘れ
・テスト時間配分ミス

 以上のようなミスは誰にでも経験したことがあるものです。

・計算ミスは計算や筆算を残して間違いを確認する。0や6の書き移しで間違わないようにしっかり数字を書く。
・漢字は覚える時から止め、はね、はらいまで確認して覚える。日頃から正しく書くことを気にかける。
・文章の読み違いをしないよう、アンダーラインなど引きながら読む。スムーズに読むために毎日何かしら文章を読む。
・テスト開始時にすぐ問題に取りかかるのではなく、どのくらいの問題が出ているか、さっと目を通してから取りかかる。
・日頃から時間を計りながら学習する。大体の問題量から一問何分くらいか考えたり、先に知識問題を済ませたりするなど自分なりの方法を確立する。

 以上のような対処法を伝えています。すぐには完璧にとはいかないものですが、少しずつ意識を変えていくことにより成長します。

 失敗して悔しくて泣く子もいますが、このように悔しさを持つ子はミスも減っていきやすいので、泣いていることを否定しないで、「泣くのは伸びる証拠」と明るく声をかけてあげています。

 間違うことが悪いのではなく、間違いから学ばないことがいけないことを大人自身も忘れずにいたいと思います。

 以前とても優秀な子が必ずケアレスミスしてしまうと相談にきました。

数学の場合早く終わらせて、その後解答用紙を見ずにもう一度解き直す「確かめ」を勧めてみました。

子どもの確かめは見て終わってしまうこともあるので。

少ししてその子が報告に来ました。試してみたら満点だったと喜んでいました。

もちろんスピーディーに解くためには努力も不可欠です。

 成績アップには多くの要因が複雑に絡み合っていてそれが次第にうまく構成されて結果に結びついていく気がします。

生活習慣、大人の声かけ、子ども自ら考えての行動なども大切です。

ケアレスミスは誰にでもあるもの、どんな原因かをはっきりさせ一つずつクリアにしていくことは、その子の自信にも繋がるものだと思います。
「失敗は成長のチャンス」を合言葉として皆さまと共有できることを願っています。
 

今年度もどうぞよろしくお願い致します。