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「将来」と「結果」

2022年、新年おめでとうございます。

 大晦日が誕生日の高校の同級生がいて、毎年大晦日に出身地の宇都宮で会います。
昨年末はだいぶ前に亡くなった母が入院していたすぐ近くのホテルでのランチでした。病院の前を通りながら思い出しました。

 母が入院している時、まだ小さかった子ども二人を連れてそのホテルに泊まり、昼間子どもを託児所に預け、私は病室にいて、夜子どもとホテルに泊まるといったことを何度かしました。
もう治らなくて後わずかの命と聞いていました。ある夜、子どもと3人でお風呂に入った時、
「おばあちゃんもう治らないんだって」
と言った途端、涙が出てきて大きな声で泣いてしまいました。長男がびっくりして
「かんごふさんがついてるからなおるよ、だいじょうぶだよ」
と言ってくれました。


 今では良い思い出になっています。今私がこんな生活をしていることを知ったら母は驚くだろうと思います。
ホテルでのランチの前日は、オンライン講演会で不登校について対談する井本さんと打ち合わせしました。先のことではなく、今子どもが輝いているかだけを見ればいい、ということを一貫して話してくれました。この話で、より強くこの日の思いを実感しました。

 しかし、親になると子どもの将来ということをよく口にします。そのためには何をしていたら良いかなど私もずっと考えてきたように思います。
ですがよく考えると、「将来」というよりそれは子どもがどうなるかという「結果」が知りたいからの言葉だったように思います。
自分ががっかりした結果にならないで欲しいという気持ちも含んでいたのです。
どんな結果になろうとその子が笑って毎日を過ごしていくことの連続が将来へつながるために大切なのに、どこかで安心が欲しい自分の気持ちとすり替わってしまっていたのかもしれません。
 
今年の目標は、個別コースに力を入れて個々の良さを認めること、そして社団法人を設立してより弱い人の立場、困っている人の思いに共感していくことです。
それは自分自身をもう一度省みる機会となり新たな気づきを私に与えてくれるのではないかと考えています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。