塾生【2026年度合格実績更新中】

Journeyカレンダー

花みち元気塾通信 2026年1月「年末年始に思ったこと」

年末が近づくと、毎年のことながら「大掃除をしなければ」という気持ちに追われます。けれど、いざ掃除を始めてみると、そこで気づくのは「掃除には終わりがない」という事実です。
一つ目の気づきは、まさにそこでした。掃除を始めたら最後、次から次へと気になるところが目に入ってきます。カーテンを洗い、窓ガラスを磨き、網戸を外して拭き、床を掃除し、壁の汚れにも手を伸ばしたくなる。あれもこれもと考え始めると、時間はいくらあっても足りません。
 「どこで終わりにするか」「どこで自分自身に折り合いをつけるか」。その判断を迫られる時間でもありました。


ふと、掃除という行為は、部屋をきれいにするだけでなく、自分の心と向き合う作業なのではないかと思いました。完璧を求めればきりがない一方で、すべてを放り出すわけにもいかない。その間で、自分なりの落としどころを見つける。
結局、一部のカーテンは「暖かくなってから洗おう」と決め、自分自身を納得させて、その年の掃除を終えました。少し心残りはあるものの、「今の自分にはここまでで十分だ」と思えることも、大切な選択なのだと感じました。

もう一つの気づきは、庭の植物でした。
以前は毎日のように手入れをしていた庭も、いつの間にか足が遠のき、剪定や草刈りは業者の方にお願いするようになっていました。忙しさにかまけて、庭を見る余裕すらなくなっていたのだと思います。
年末、あらためて庭に目を向けてみると、蔦の植物が伸び放題になり、そこに枯れ葉が絡みつき、荒れた印象を与えていました。その様子を見た瞬間、どうしても我慢ができなくなり、木を切るハサミを持ち出しました。

 手あたり次第に蔦を切っていくと、植えた当初はひょろひょろだったはずの蔦が、驚くほど太く、たくましい茎になっていることに気づきました。軽く切れると思っていた蔦はそう簡単には切れず、力を込めて「えいっ」としなければ刃が入りません。その感触に、時間の重みを感じました。
人間も植物と同じ生き物なのだと、ふと思いました。小さな頃は、あんなにも可愛らしく、手をかければかけるほど応えてくれた存在が、成長するにつれて、力任せには動かなくなっていく。
 子どもにどれだけ手をかけるのか、どこから見守るのか。その選択によって、成長後の方向性は大きく変わっていくのかもしれません。必死に切った蔦をかき集めながら、そんなことを考えていました。
過度の手入れが、かえって植物を傷つけてしまうように、子どもへの関わりも、過度になってはいけない。けれど、放っておきすぎても荒れてしまう。その微妙な線引きは、正解が一つではなく、それぞれの心の在り方に委ねられているのだと思います。

過去を嘆いても、もう変えることはできません。未来を思い描いても、思い通りになる保証はありません。私たちにできるのは、「今」をどう生きるかを考え、今できることを選び取ることだけです。自分自身に対しても、我が子に対しても、自分の軸で考え、今できることを丁寧に重ねていく。その大切さを、改めて感じる年の瀬でした。
年が明けると、不思議なことに大掃除の大変さなど、すっかり忘れてしまいます。けれど、忘れるからこそ、また前を向けるのかもしれません。立ち止まり、振り返り、そして手放して進む。その繰り返しが、私たちの日常なのだと思います。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

花みち元気塾 つくば市の学習塾・小学生個別・中学受験・中学生