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2024夏期講習(作文・小説)作品紹介

本年度の夏期講習は終了いたしました。

小説講習2024講習後の作品を一部紹介いたします

小学生高学年「小説講習」

「ママシャツ」

 母がすすめてくるTシャツは何か変だ。2024年11月23日、今日はぼくのたん生日だ。朝おきてベッドをとび出し、母につたえる。母はぼくに聞いた。「何がほしいの?」ぼくは即答した。「Tシャツ!」
元々ぼくの家はびんぼうで、兄のおさがりしかTシャツが着られなかった。でも、ぼくは、けっこうよくばりな子なので、いつもだだをこねていた。でも母は、「だめよ!!」と即答する人だった。
昼ご飯をたべ、すぐに服屋に向かい、服を選びはじめる。すぐにお母さんが大きい声で、「これいいんじゃない」 「うん?」と言うぼく。お母さんが見せてきたのはおじさんの顔がかかれている中古のTシャツだった。ぼくは、「やだ」と冷たい目で母の目を見つめていった。また母がぼくをよぶ。次は、トイレのがらの中古のTシャツをすすめてきた。ぼくはこんどはすこしキレぎみに、「いやにきまってんじゃん」という。母は、ため息をつく。ぼくは、最初はじょうだんだと思っていたが本気かと思うとすこしはらがたってきた。また母がぼくをよぶ。ぼくは、がまんできなくなり、「何なの?たん生日ぐらい好きな物買わせてくれよ!!」とおこる。そうして母は、「じゃーもう好きなもの買いなさいよ!!」といった。ぼくは一時間ほどなやんだすえ、三万円の新品で黒くてスケートボードのがらのちょうカッコイイ服を母につきつけた。母は、ため息をついて、会計をすませる。
家に帰ると、兄が、「それいくら?」という。ぼくが「三万」というと、兄が母さんにおこり出す。兄はもともと兄なのでなんでも新品だったけど、それほど高いものはかってもらえなかったので、三万ときいて自分だけ何で…と思ってしまったそう。
お母さんに、ぼくは、「ごめんね。」といったのち、「ありがとう。」といった。お母さんは、「大切にするのよ!!」といって兄とも仲直りした。
ぼくは、家に帰り、すぐに新しい服を着て、大よろこびする。
十一年たち、二十才の成人式が終わった後友達と初めていざかやにいって、おさけをのむ時、そのわだいをとりあげた。意外ともり上がった。二十才になった今は、すこしごめん。と思うが、いい思い出だったのかな?と思う。
今でも母さんと会うとその話題になることがある。いつもお母さんは、こう言う。それもいい一つの思い出だね。

小4 男子