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2021夏季講習 子どもの読書感想文 

8/8に「読書感想文講習」を充分な感染対策を行いながら開催いたしました。

小1~3年生向け「作文講習」では、様々な文章表現を講義や実際に五感を使った体験 で楽しく学び、その子にしか書けない個性あふれる作文を目指しました。

小4~中3年生向け「読書感想文講習」では、型にはまった優等生的な感想文ではなく、 思わずその本を読んでみたくなるような活き活きとして面白い読書感想文を書けるように なることを目標としました。

できあがった作文(抜粋)です。

作文講習 テーマ ももたろう(小1~3年生)

ぶどうたろう      

 ぶどうにあかちゃんがはいっていたらおもしろいとおもった。へたにあかちゃんがはいっていたらおもしろいとおもった。すごくちっちゃいあかちゃんだとおもうな。ちっちゃいから、おにはたおせないとおもう。おにとともだちになるといいな。

一年 女子

もし、ももたろうがこんなだったら

 もし、ももたろうが犬たろうだったら、犬やさるやきじとはなせたんじゃないかな、と思いました。

もし、ももたろうがオニたろうだったら、オニとなかまになって、たからものをかえさせたらいいんじゃないか、と思いました。

もし、ももたろうがなんにでもなれるのうりょくをもっていたら、まず、おじいさんがももをきる時、いわになってきられるしんぱいはいらないし、どうぶつとはなす時どうぶつになってしゃべれるし、オニとたたかう時、オニよりつよいものになってたおせます。

もし、ももたろうがはつめいかだったら、オニたおしそうちをつくって、たおせばいいなと思いました。あと、もし、もっとせいちょうしてすごく大きくなって、オニとおなじ大きさになったら、いっしょにあそんで友だちになって、オニもももたろうもちいさくして、むらにもちかえればいいんじゃないかな、と思いました。

二年 男子

読書感想文講習 (小4~中3年生)

教材は「短編 眠らせ姫」(田丸雅智 著)を使用しました。

生まれ変わった少女

 心が、温まった。それはラスト、少女が引きこもりを卒業し、立派に成長したことにより、ハッピーエンドで物語のまくを閉じたからだ。

 まず、母親から見た日常に、せつなさの感情がわき、少女の辛さが表れていて、始まりでは悲しい物語なのかなと思った。そして少女の、人を眠らせ自分は眠らないという特異体質が表れはじめ、びっくりした。

 そして、その能力が日常に表れてきて、どうなるのかとドキドキした。すると少女は口数が減り、少女が可哀そうになってきた。だがネットにより、たくさんの注目を受けて世間に役立ってきた少女に光が見えてきて、わくわくしてきた。

しかし、それによる犯罪が起きて引きこもりになった。だから嵐のように悲しい気持ちになった。むねがひきさかれるように、読んだ。それは母親がとつ然亡くなったからだ。それから時間がたち、少女が引きこもりを卒業して、世間に役立つようになり、最後は心が温まった。

五年 男子

ネットとけじめ

 ネットは安心して逃げられる場所。主人公がそう感じてしまうことには、ひどく同情した。ネットは白と黒が共存している世界だということは十分に分かっていたはずなのに、この物語を読むにつれ、不安になってしまった。私の知らないところで誰かが傷ついたり、誰かが不安になるようなことは、あってほしくないのに、いつの間にかそれがありえることではないかと、主人公の不安が伝わってくるようで、そら恐ろしくなった。

 私はネットを使っていない。でも、このネットの世界で起こることは、現実でも起こっていると思った。「いじめ」と単に取り上げられてしまうことも、同じ。根本は、人間関係というものにあるなと推理していた。

 もし私がこの主人公だったら、何をするだろう。誰かを眠らせてしまうということと引きかえに、自分が眠れなくなってしまう。この状況に自分が置かれたら、人形を眠らせてみたい。人を眠らせてしまうものが“音”ならば、人形もその“音”に反応するかもしれない。人形が眠ったら、どうなるのだろう。想像すると久しぶりに友達と会える時ぐらいに楽しみだ。少しありえないかもしれないけれど。私はもし、人と“話す”ことができなくなってしまったら、自分の気持ちを“書いて”伝えてみたいと思った。

 もし、何か怖いことが起こっても、不安になったり怖がったりしたら、そのことがもっと恐ろしくなってしまう。気持ちをゆるめるのも大切だが、けじめをつけることも大切だと思った。ネットにはそんなところがある。

中一 女子

講師紹介

稲川頼子 花みち元気塾副代表。教育学部卒業後、花まる学習会に入社しつくば支部を立ち上げる。毎年 200 名の生徒を指導。出産後花みち元気塾設立メンバーの一人として、幼児を中心に「思考力」 「表現力」を指導しつつ、作文講習を開催。「苦手意識がなくなった」「我が子が生き生きとした 文章を書けるようになった」など喜びの声も多数。

川﨑香織  20 代半ばから小説家を志し、その後間もなく小学館主催のコンテストに入選、入選作を集めた 小学館刊のアンソロジーに作品が収録される。他にも講談社刊のアンソロジー「ショートショー トの花束」1、2、6 巻に入選作が収録される。 また、執筆を始めて 1 年後に、ミステリーの短編賞で投稿作が最終候補作に選ばれる。 これまで多数の本を読破し、国語、作文の指導は好評を博している。

特別授業
花みち元気塾 つくば市の学習塾・小学生個別・中学受験・中学生