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花みち通信(ははそノ森)

2025年7月・8月

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花みち元気塾通信 2025年6月「夢中の思い出」

最近中学・高校時代の友人と久々に会う機会が増えています。久しぶりに会っても、まるで時間が巻き戻ったかのように昔のままの会話ができ、年齢を重ねてもそれぞれの個性は変わらないものだなと感じています。

すっかり忘れていたような出来事も、誰かのひと言でふと思い出し、「そういえば、そんなことあったね」と、そこから当「時の記憶」が一気に広がっていきます。

例えば、中学の頃、皆でアイドルの公開撮影を見に行ったこと。ところが、その日は撮影がなくがっかり……でも諦めきれずに、野球好きでもあった私たちは急きょ予定を変更し、読売ランドのジャイアンツの練習場に向かいました。そこにはテレビでしか見たことのない選手たちがいて、憧れの選手を間近で見られた感動は今でも鮮明です。

また、人気の高校球児が近くに来るということで、合宿所まで会いに行ったこともありました。実際に目の前に本人が現れた時のあの興奮は、今思い出しても胸が高鳴ります。友達が好きな子と会うというので、こっそりついて行って隠れて見ていたら、しっかり見つかってしまったことも(笑)。予備校の夏期講習では、まるで勉強もせずに遊び倒していた日々も、今では大切な思い出です。

今思えば、なんて不真面目だったのだろうと思いますが、それを親に話した記憶もなく、仮に話していたとしても、きっと笑って済まされたような、そんな時代だった気がします。今よりも少し、社会全体が緩やかで、許される空気があったのかもしれません。

でも、そんな私たちの行動を一言で表すとすれば、それは「夢中」だったということ。何か一つのことに全力で取り組み、周囲のことなど気にもせず、ただ目の前の楽しさや興味に突進していた――その感覚は、今でも身体の奥にしっかりと残っています。

「これが勉強に向かえばよかったよね」と苦笑しながら、「高校に合格したときの成績はよかったのに、入ってみたら周りは努力家ばかりで、全然ついていけなかったよね」という話も、今では笑い話です。

そんな自分たちの姿を思い出しながら、子どもたちにも「夢中になる経験」をたくさんして欲しいと願うのです。勉強でも、スポーツでも、その時にしか味わえない感覚は、きっと人生の大きな糧になり生きる力に繋がるに違いないから。思い出の中の自分も、今の自分も、変わらず何かに夢中でいられることが、実は生きる楽しさであるのかもしれません。

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