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花みち元気塾通信2022年10月「すごい!そう、君はすごいんだよ」

小学生へのデイスカッション練習で、

「相手の人が喜ぶ言葉を一つ選ぶとしたらどんな言葉にしますか?」

と言う課題を出しました。

 

7分間のグループデイスカッションの後、発表。

4年生、6年生どちらからもでた言葉は

「すごいね」でした。

「ありがとう」の感謝の言葉や

「いいね」の共感の言葉もでた中で

「すごい」を選んだのは

皆周囲からの良い評価を望んでいるのだと感じました。

授業の中でも問題が解けた時に「すごい!」と書くと俄然張り切るものです。

人との比較での中で「すごい」と言う言葉は出てきがちですが、

比較ではなく、

その子の頑張りが見られたら

それは「すごい」ことなのではないかと私は感じています。

人は他人の心の中までは見ることはできません。

親だって子どもの頭や心を全て見ることもできないのです。

子どもがゲームをしていたり、YouTubeを見ていたりするのを目にすると、

「いつまでやってるの?勉強しなさい。」と言ってしまいがちですが、

ゲームをしたりYouTubeを見たりしている時こそ

頭の中はフルに働いているのかもしれません。

実際私も、高速道路で突っ走ったり、

休みの日にゴロゴロしていたりする時にこそ

新たな考えが生まれてくるものです。

子どもも勉強している時だけが学習ではなく、

遊びの中や人との会話の中から

新しい発想や違った見方が生まれるのかもしれません。

親は机に向かって問題を解いていることしか勉強とは認めないとしがちですが、

もしかしたらゲームをしながら新たな発想が生まれる可能性があります。

 

繰り返す毎日の中で、

やりたいことに夢中になる姿は

「すごい」ことです。

大人にとっては普通のことでも

子どもにとっては「すごい」こと、

それを認めていけたらと思います。

「すごい」は人との比較ではなく、

その子自身の日々のあり方、

より突き詰めれば

毎日生きているその姿こそ

「すごい」に値すると思います。

人は誰でも認められたいものです。

子どももそれは同じはず。

少しの頑張り、少しの努力、

そこを見つけて認め

「すごいね」と言うことで

子どもの力はそれまでとは打って変わって発揮できるようになります。

一つのきっかけで急に成長する子、

プレッシャーの開放で問題が解けるようになった子を数多く見てきました。

子どもの成長は大人の力にかかっています。

子ども達の輝く未来のために、

「すごい」と言う一言を惜しみなく使っていきたいと思います。

 「そう、君は本当にすごいんだよ。」