花みち元気塾通信 2021年4月号「新たな年度、新たな思い」

花みち元気塾通信

 新年度となりました。昨年の今は、コロナの脅威に怯え続けていたと思います。一年たった今、コロナはまだ収束せず、日々状況も変わってはいますが、それでも私たち人間は昨年のただ恐れ続ける思いとはかなり違う思いとなっています。マスク、アルコール消毒、換気が日常の習慣の一つとなり、ある程度うまく過ごせるようになってきたのではないでしょうか。

そんな折、ある授業の見学をしてふと考えることがありました。
生まれて一歳くらいの子が歩き出した直後はすぐ転び、また立ち上がって歩き、それを続けていくうち次第に転ばないで歩けるようになります。これは一つの例で、縄跳びでも、自転車でも、料理でも、そして学習でもどんなことでも日常的に続けることで上達して自分のものとして身に付けていきます。
子育てもまたその一つだと思います。
今までしたことがないのだから、最初からうまくできるはずはないのです。歩き出した子になぜ転ぶか、最初からなぜうまく歩けないかを指摘する人がいないように、子どもを育て始めた人に「なぜうまく育てられないか」を指摘することはできないと思います。
今学習での考え方はだいぶ以前とは変わってはきているものの、学力の高い方が進学だけを見れば、有利なことに変わりありません。学力が高い子を持つ親の方が子育ては楽なことは確かなように感じます。もちろん学力が高いから幸せで、何の問題もないということはないと誰もがわかっている上でもです。

そう考えてみると、今の世の中の価値観に自分の子どもがうまく沿っていないからと怒ってしまったり、形式に囚われたりしてしまう親を非難することはできないのではないか。非難するのではなくて、多くを経験し、あらゆる思いを経て、そしてまた新たな思いとなっていく。その上で次第に子どもを受容することを身につけていく親の姿を見守ることこそが大切だと思わずにはいられません。

実際に私も子ども小さかった時、訳分からずバタバタしている私に、「頑張ってるのね。」と一声かけてくれた近くの方の言葉がどんなに嬉しかったことか今でも忘れません。
子どもの学習も、保護者の思いも共感しながら見つめる姿勢を大切にすること、それを今年度の目標に掲げたいと思います。

私はふとした時に、自分の考えと違う思いに直面するといきなり棘のような思いになることがあります。それを自分の中でどう処理していくかを考えることがまた私自身の前進となるのではないか、それを心において新たな年度を過ごしていきたいと思います。