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花みち元気塾通信 2020年12月号「学習・・・私の見解」

小学生は20年近く、中学生は10年以上教え続けています。
公立小中学校の内容はテキストを見なくても教えられるくらい覚えてしまいました。ちょっとしたテクニックも内緒で伝えています。


また、志望理由書や作文などは書いた子ども達を思い浮かべれば、迷うことなくイメージが湧いて添削することができるようになった感覚もあります。

ここ数年での内容の変化には驚きます。
私が教え始めた頃はゆとり教育真っ只中でした。宿題はすぐに終わるくらい少なく、円周率も3での計算だったのです。
そこで「もう少し勉強させてもいいかな」くらいで皆塾に入れました。スポーツもさせて、塾での宿題もできるくらい十分時間があったのです。塾で厳しいことを言われても、多くの宿題が出ても「それくらいやらないと」という気持ちになった覚えがあります。
しかし、それが徐々に変わっていきます。

学校の宿題、課題が増え、公立小中学校も土曜日授業も行い、次第に毎日が忙しくなってきました。学習指導要領も変わり、学年を下りての内容が増えています。
教育も世の中の変化に合わせて変わることを目の当たりにした気がします。

私が一貫して言い続けているのは、圧力や強制での学習は主体性を欠き、将来の力に結びつかないということです。
私は塾でありながら、学校での学習を第一に挙げてきました。5年生くらいから真剣な学習をすることに喜びを見出して少し難しいことにもチャレンジする姿勢を持ちながら。
そうしたところ、中学3年生を卒業する頃には、英検3級、準2級も合格することが普通になりました。

私は多くの中学校、高等学校の先生方とお話しする機会をもたせていただきますが、最近先生方がおっしゃること、また各学校の方針は毎日の学習に真摯に取り組み、それ以外の活動にも興味関心を持ち積極的に学ぶ生徒に入学してきて欲しいということです。現に英語受験、記述の試験など多くのスタイルの受験が始まっているのです。

次々と難しい問題を畳み掛けるように教え、できないと怒られ、宿題を泣きながらするような学習は終わりを告げると思います。学習はとにかく基本が大切です。もしできないことがあるなら、その前を振り返り原因を見つけそこを克服していけばいいのです。皆が皆同じ伸び方をすることはないのです。

私達が目指す学習のスタイルを確立できることを目指し進んでいきたいと考えています。
いつも私の心の中にあるのは、「目の前にいる「この子」のために私には何ができるか、全力で考えて取り組む」その気持ちだけなのです。

藤井道子