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花みち元気塾通信 2020年5月号「今。新たな感覚を感じる」

5月になり新緑が芽吹き出しました。
さわやかな風が吹き、次第に暑さまで感じるようになりました。
が、子ども達は長い間休校中のままです。

しかし、パソコン上で会った子ども達は「もう飽きちゃった。」「課題が大変。」などは言うものの、今のこの状態を嘆くことはありません。
大人たちはこの先の不安や心配の言葉をついつい口にしてしまうのに、
嘆かない子ども達にすばらしさを感じます。

私が感じるに、未来が長い子ども達はどんな状況においても
希望を忘れない存在なのではないかということです。
現に生まれたばかりの赤ちゃんは何事もないように、泣いてミルクを飲んで寝ます。
これから長い間生きるものは先を恐れてしまっては堂々と生きていけないので、
何が起きてもいつもと変わらず生きていける心の持ち用を自然と身に付けているのかもしれません。そこに子どもの強いエネルギーを感じます。

人が生きていく上では、「意識して生きること」と「意識しないで生きること」があるように思います。
世の中で人間だけが意識して生きていると感じるものですが、
もしかしたらすべての万物は意識を持って生きているのではないか?
動物や虫は意識しないで生きているように思いますが、
そこに存在する意味を意識して、そこにいるのかもしれません。

逆に人間も意識しないで生きていることがあるかもしれないのです。
背が高い人同士の子どもがもっと大きくなるということはないと言われているそうです。
このように種を保存するために意識せずに、
生きていける範囲の中で生きていこうとすることを
私たちは日常のふとしたところで感じることがあります。

人も動物も物までもがここに存在する意義があると感じた時、
私たちは多くのもの、あらゆることと共存して生きていく世の中を意識し、
そこに意味があるように感じてきます。

目に見えるもの、見えないもの、一体何が本当で何が偽物かさえもわからないことを意識して来た時、心で感じることに重きを置き、それぞれがそれぞれを肯定しながら生きていくことができるようになるのかもしれません。