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花みち元気塾通信 2019年11月号「存在していることのすばらしさ」

花まる学習会のイベント用の場所、御茶ノ水のエヂュプラがあります。

講演会などで行かれた方もいらっしゃると思います。そこでエッセンシャルマネージメントスクール(EMS)という、大人の学びの場が開催されていて、私も5月から4か月間毎週通い、9月末に終了しました。

学生時代、さぼることしか考えていなかった私が、毎回出席し、その後のレポートも書けたのはなぜか?それは考えることを欲していたからではないかと思います。
毎回あらゆる方のお話をきいて、参加者と話すうち、自分の小ささに気がつきました。それと同時に私が花まるで続けて来たことは間違えていなかったと再認識もできました。

また、オンライン、SNSで日本中どころか世界中の人とつながれることを体感して、私が子ども達に「世界に羽ばたいて、可能性は無限」という言葉は夢ではなく事実だと感じました。
今年も何回か講演する場をいただきました。
話していくうち、私は自分がしていることは、「自分への挑戦」なのだと感じました。

私が学生の時は運動中に水を飲んではいけないとされていました。
授業中トイレに行くこともいけないとされてがまんしていました。
しかし、今運動中にスポーツドリンクを飲むのは普通です。
トイレに行っては行けないなどと言う方が間違っているという認識に変わりました。
そのように教育もまたこれから以前までの形が大きく変わると考えています。
中学受験は勉強ができる子がするのではなく、したい子がするようになるでしょう。
はちまきを巻いて、皆同じ向きを向いて大声をあげることはナンセンスになるように思います。

偏差値が高い学校に入ることはすばらしいと思いますが、偏差値だけで選ぶのではなく、
何をするかで選ぶことにも重きを置くようになるでしょう。
もっと勉強は人によってフレキシブルなものであり、合格のための勉強ではなく、
将来につながる学ぶ姿勢を身につけることが本質になると思います。
その軸を外さなければ、どのような入試制度になっても対応できます。
自分の道を考えながら学べば、記述が大切なこれからの流れにも対応出来ます。

志望校合格は必死で目指すものの、合格しても、しなくてもまた一歩前進することだけを考えていくことに違いはありません。
私はいろいろなコースを用意するのではなく、その考えに沿った学びのコースに徹したいと考えています。
そして何より、子どもが「生きてここに存在している」それだけですばらしいという気持ちで子どもに接することは必須と思います。

これは講演会で話しながら、自分で気がついたことでもありました。
EMSでも学んだ、doinngではなくbeingが大切とのこととも共通する点です。
そのためには常に「愛を持って見守ること」それに徹しながら進んで行きたいと思います。

藤井道子