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花みち元気塾通信 2019年6月号「自立の時」

花みち元気塾通信

 6月9日の花まる学習会代表の高濱正伸講演会には200名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。今後も何がその時代に必要とされているかとのアンテナを鋭くしていきます。ご意見などありましたらお知らせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 ここのところ考えていること、それは「自立」についてです。親としては子どもが自立して欲しいというのが希望です。ですが、自立とは一体何でしょう?辞書で調べると、「1.他の従属から離れて独り立ちすること。2.支えるものがなく、そのものだけで立っていること。」と出てきます。大人が子どもに求める自立とは、「仕事に就き収入を得て生活すること」を意味しています。

 人は誰とも接すること無しに生きていくことはできません。誰かに支えてもらい、また自分自身も誰かの支えとなって、その輪が広がって社会が出来ているはずです。皆そのようなことは理解しているでしょう。「社会に出て収入を得られること」を求めるために、子どもには「朝早く起きて」「文字をきれいに」「部屋の掃除をきちんと」「宿題を早めに」などが大切と感じてしまいがちです。ですが、そのような生活習慣さえ整えればよいかというとそれはまた違う話になるように思います。生活習慣は健康のため、勉強のためには大切なことです。でも完璧には大人にとっても難しいことで、足りない部分は他の人の力を借りています。考えればそのようなことはたくさんあります。それよりも親として力を注ぎたいのは、子どもが夢中になれることを見つけることです。

 夢中になって、それをしたい、実現させたいと思えば、早起きや早めに済ますことなど簡単なことになると思います。収入を得る道も自ずと考えるはずです。何をやっても夢中になることがないと相談を受けることがありますが、それはまだ夢中になれることに出会えていないのであり、出会うために今できるのは、あふれる愛情を与え多くの経験をさせて強固な自信をつけていくことです。皆が同じように全てをできることが自立することではないのです。ジグソーパズルはバラバラだと何が何だかよくわからないですが、うまく重ね合わせて仕上げると驚く程きれいになります。人間も皆合わさって力となると考えるならば、社会の中のその一つの役割となることが「自立」なのではないでしょうか?
 もう中学生なのに、もう大学受験を迎えるのに、もう20歳になるのに、全然自立していなくて……との言葉は出てきがちですが、そんなに簡単に自立はできないものです。実際のところ私自身、大人になっても親からお金をもらっていたし、今でも多くの人に頼っています。ただ、親が無くても何か起こって潰されそうになっても自分で立ち上がれる精神状態は今のところ出来ています。でももしかしたらこの先は良く分からない、そのくらい自立とははっきり線引きできるものではないように思います。

 自分の子どもはそんなに弱くもろくない、今悩んでいる、困っているということがあっても、必ず光が見えてくる、そう信じて、必要と思う他の人の力を借りてみては?そうすることは、結局のところ、本当の「自立」につながるのではないかと思うのです。

藤井道子