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花みち元気塾通信 2018年3月号「新年度に向けて」

中学生コースの3年生は元気に卒業しました。園児の頃から見ている子もいました。幼い頃からの良さは皆そのままですが、それに優しさ、強さがプラスされ頼もしく思います。
4月には、新中学1年生も入ってきてくれるのが楽しみです。何が苦手かを見るために入塾テストは実施しますが、入塾するためには成績は関係なく、ご理解頂いた方は全員受け入れています。ただ定員は決まっているので多くは受け入れることはできません。私達がすることは、ただただ、入ってくれた子ども達の将来に向けて今何ができるかを考えて試行錯誤し、少しでも良い方向への手助けをしていくことです。

来年度新たな教科に取り組みます。「表現」です。大学入試では、今までのセンター試験はなくなり、新たに、「考えて、書いて、まとめる力」を必要とされる試験になるそうです。それを受けて考えたものです。私は長く多くの子ども達を見て来ましたが、いつの年齢になっても、「勉強が嫌い」と口に出してしまうようになってはその後成績上昇は難しくなるのではないかと感じています。私は、手芸やお裁縫といったことが大の苦手で、ボタン付けもできません。女でありながらそれを言ってはいけないと以前は頑張っていましたが、「できない、嫌い」と言ったとたん全くしなくなりました。勉強でも心の中では、「あまり好きではないかも」と思っていても、口に出さないうちは頑張れます。ということは、何でも「嫌い」にならないことが大切です。「表現」はそれをふまえ取り組みます。「書いて、、まとめる」と言うと「面倒」との言葉が出ますが、知りたい内容、書きたい事柄、伝えたい事にすれば気持ちは変わると思います。そのために第1回目の内容は「フアーストフードの材料、値段、システムを調べ、その上でどんなメニューを考えたら売れるか?」という課題にしたいと考えています。3時間ほどじっくり時間をかけ、学年縦割りのグループにし、パソコンで調べることも可能にしていきます。最後は発表してもらい、花まる方式にMVPを決めたいと思います。どれだけ皆前向きに取り組めるか分からないですが、それでも「調べて、書いて、まとめて、発表する」ことはそれほど嫌でないかも、もしかして好きかも、と自分で暗示をかけてもらうだけでも効果があるのではないかと思っています。そもそも人間はコミュニケーションする動物なのですから、人に自分の考えを知ってもらうことをしなくては惜しいと思います。

新しい年度、未知の世界に入って行くのは、不安もありますが、それを「楽しい」気持ちでカバーしていきましょう。
高濱代表に以前何かを相談した時、「次から次に何か起こるのが当たり前、それを肥やしにしていくべき」と言われて「確かに」と思ったことがありました。不安を期待に変えて、新年度も前向きに。落ち込んだ時は下を見がちですが、敢えて空を見上げると、満月の月やまっすぐな飛行機雲など普段なら何とも思わないことに心が反応して少し元気になれます。
子ども達も元気に新たなスタートが切れるよう心から応援しています。みんながんばれ!

花みち元気塾 藤井道子