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花みち元気塾通信part2 2024年11月 「内面から湧き上がる力」(講師 松崎早苗)

暑さが過ぎたらもう11月。今年も受験の季節が近づいてきました。
 この時期の受験生の中には、講師がハッとするほど変化を遂げる生徒が毎年数名います。目に輝きが出て、机に向かって集中している後ろ姿は頼もしく、まるで別人のように感じることさえあります。そういう生徒達は、必ずと言って良いほどグンと成績が伸びて志望校に合格していきます。
 それは彼らの中で、勉強へのモチベーションが「外的要因」から「内的要因」へ変化したのだなと強く感じます。
 人に言われて嫌々勉強するのではなく、自分の目標や夢を勝ち取るための内面から湧き上がる力による学習は、大きな成果をもたらします。自分が乗り越える壁として、受験をとらえられるようになったのです。
 これが全員に起これば理想的ですが、実際には強い意志や目標が持てず、なかなか成果も出ずに悩んでいる受験生も多いことでしょう。受験までの限られた時間を、少しでも内的要因からの学習にシフトできる方法を考えてみました。

①自分の得意を考える
 自分が”できる”と思う感情はとても大切です。「社会よりは理科が”できる”」、「英語のリスニングはわりと”できる”」など、何でもよいのです。人と比較する必要はありません。この「有能感」は勉強への積極性に繋がります。

②周囲の人々を幸せにする喜びを想像する
 自分から勉強を始めたら家族も安心するだろう、友達と一緒に合格を祝いたい、祖父母に志望校の制服姿を見せて喜ばせたいなど、周囲の人々との関係性を思い描くことも、自らのモチベーションを上げるのには効果的です。
 
 メンタルを健全にしてこれからの日々を過ごすことは、受験には大きな影響を及ぼします。あと数ヶ月、自分におまじないをかけたつもりで取り組んでみてください。ご家庭では、変化を遂げるかもしれないお子様を、暖かく見守って欲しいと思います。


中学英語担当  松崎早苗