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花みち元気通信part2 2022年3月号「飾らない自分」(小吹)

「わからないことがあったら、なんでも先生に聞くように~!」
誰もが一度は言われたことのある言葉だと思いますし、私も子どもたちに声を掛けることがあります。この姿勢自体は好ましいとは思うのですが、考えることもあるのです。

ふと抱いた疑問を真っ先に聞きにくる子には、興味の向くままにその解決を目指す素直さがあると思います。ただその素直さは、様々な言動から周りにわかりやすく出るかどうかの違いなだけであって、自ら周りにあまり働きかけない子でも、主張が苦手な子でも、子どもたちが全員持っている大切なものだと考えます。

だからこそ、一緒に学んでいきたい、話を聞いてみたいと思える人との出会いが、どの子にとっても人生の転機になり得るはずです。それに少しでも近い存在になるために、私にはなにができるか。格好悪いところを含め、人間としての素の自分を、子どもたちにさらけ出してみました。

タオルがないと言いながら、首にタオルをかけたまま焦って探していたこと。前日に準備をした提出物を、安心しきり堂々と机の上に置いたまま家を出て、それを学校到着後、席に座ってはじめて気がついたこと。最近では、センサー式のアルコール消毒液が、よそ見をしていたら手ではなく服に大量にかかったこと。そのような話を続けていたら、子どもたちからの挨拶や学校でのこと、ちょっとした失敗談や弱みまで、対話が増えた気がします。


機械ではない人間味のあるやりとりが、子どもたちとの学び合いの中でも必要なのかもしれません。小さなことですが、新たに迎える子どもたちにも飾らない“こんな私”について、少しでも知ってもらえることが、4月を迎える私の大きな目標です。

通信2
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