7月。
週末になると道路は渋滞し、空いていればすぐに着く場所にも、なかなかたどり着けず、ついイライラしてしまうことがあります。
そんな時、「それなら週末は出かけず、平日に済ませよう」と考え方を変えるだけで、不思議と気持ちが落ち着くことがあります。状況は何も変わっていないのに、見方を少し変えるだけで心は軽くなるものです。
忙しい毎日を送っていると、目の前のことに精一杯で、そんな余裕を持つことは難しいかもしれません。しかし、少し心にゆとりができると、物事を別の角度から見ることができるようになります。
物事には、右があれば左があり、始まりがあれば終わりがあります。小学生は国語で「対義語」を学びますが、私たちの日常にも、同じようにさまざまな見方や立場があります。
親子の関係もその一つです。親には親の思いがあり、子どもには子どもの気持ちがあります。子どもの頃には理解できなかった親の言葉も、大人になって初めて「あの時は自分のことを思って言ってくれていたんだ」と気づくことがあります。
私は思春期を迎えた子どもたちによく、「親は子どもにいろいろ言うもの。それは愛情があるからこそなんだよ」と話します。すると、多くの子どもたちが静かにうなずいてくれます。
同じように、親も子どもの立場に立って考えてみることが大切です。「遊んでばかりいる」と見える子どもも、「小学生なのだから遊びたいのは当たり前」と受け止めてみる。そうすると、「どうすれば勉強にも興味を持てるだろう」「どうしたら自分からやってみようと思えるだろう」と、次の考え方につながっていきます。
相手の立場に立ち、同じ目線で同じ方向を見ること。それは、お互いを理解し合い、よりよい関係を築くための第一歩なのだと思います。
世界では争いが絶えず、社会では一人の人を厳しく非難する場面も少なくありません。
しかし、そうした対立を乗り越える力があるとすれば、それは人の心を動かす「感動」ではないでしょうか。誰かの優しさや思いやり、頑張りに触れたとき、人の心は自然と優しさのほうこうに動かされます。
特別なことをする必要はありません。困っている人にさりげなく手を差し伸べること、心を込めて「大丈夫?」と声をかけること。そんな小さな一歩の積み重ねが、人と人とのつながりを育てていくのだと思います。私自身も、そのような気持ちを大切にしながら日々を過ごしていきたいと思います。
いよいよ夏休みが始まります。子どもたちにとって、さまざまな経験を通して心も大きく成長する貴重な時間です。
皆さまにとって素敵な夏休みとなりますように。