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花みち元気塾通信 2026年5月「変わるもの、変わらないもの」

 ゴールデンウィークが過ぎると、母の日、父の日と続きます。
親が子どもを想う気持ちと同じように、子どもが親を想う気持ちもまた誰の中にも少なからず存在しているように思います。特に、心が帰る場所のような母性的な安心感は、人にとって大きな支えになっているのではないでしょうか。
 先日、「笑顔っていいですね。あなたはその笑顔を誰に向けたいですか?」という課題に対して、「僕が笑顔でいると、お父さん、お母さんは喜びます。お父さんお母さんのためにも笑顔でいたいです。」と書いた小学生の作文に心を打たれました。親は子どもが笑っているだけで嬉しくなり、子どもも自分の笑顔で親が喜んでくれることに喜びを感じます。
 私自身も子どもの頃、アニメを観ているときに母から「アニメを観るより、それを観て笑っているみーたん(私の呼び名)を見ている方が楽しい。」と言われたことを覚えています。そして親になった今、同じ気持ちを自分の子どもに対して抱いていることに気づきます。
 このように親子の絆はとても深いものですが、その想いが強くなるあまり、子どもへの押し付けや強制になってしまうことも現実にはあります。親が生きてきた時代と、これから子どもが生きる時代は同じではありません。そのため、親の固定観念だけで子どもを縛ることが正しいとは限らないのではないでしょうか。
 多くの親は「良い成績」「良い収入」「安定した就職」を自然と望みます。しかし、そもそも良い成績とは何か、どの程度が良い収入なのか、そして変化の激しい時代において安定とは何を指すのか、その答えは簡単には出せません。それらは結局、自分が生きてきた環境や周囲との比較の中でしか見えてこないものです。
 大切なのは子どもが自分の人生を決められることです。そのためにも幼い頃からの家庭での習慣や日々のさまざまな経験の積み重ねが重要です。それが子ども自身の選択や決定の土台として積みあがっていくように思います。そして、その環境を整えることができるのもまた、親に与えられた大切な役割なのです。
 親子の愛情は時代が変わっても変わらないものですが、価値観や社会のあり方は変化していきます。だからこそ親にできることは、心配しながらも過度に干渉せず、見守る眼差しを持ち続けること、そして自分自身の人生も大切に生きることではないでしょうか。
 子どもの選択を親自身の人生と切り離し、喜びとして受け止めていくこと。それがこれからの時代において、より必要になっていくように思います。
 美しい新緑の中、また一つ親子のかけがえのない思い出ができますように。