夏休みも後半になります。
暑さの中、秋からのエネルギーを蓄えながらお過ごしのことと思います。
受験生を中心に面談を行ってまいりました。お話して頂いた皆様ありがとうございました。保護者の方からお子様のお話を伺い大変参考になりました。お子様だけでなく保護者の方の応援団になりたいと感じました。今後に活かしていきます。
親が子どもを思う気持ちは世の中が変わっても変わらないことを実感しています。その愛情は必ず子どもの心へ響くものだと思っています。親自身も子どもを育てることは結局は自己を見つめていくことに感じます。子どもの成長によりあらゆる学びを経験できます。逆に子ども自身も親の気持ちを理解していくことで子ども自身の成長につながっていくでしょう。
夏休み直前に私の子どもの学校の担任の先生との面談がありました。以前なら成績のことが一番気になっていたと思いますが、成績よりも私にとって印象的で嬉しかったのは、先生が私の子を「信頼しています」とおっしゃった一言でした。志望校に合格するか、どんな職業に就くか、どんな人生を歩むかそれは誰にも分からないことですが、今信頼されている事実だけでいいと感じられるようになったのは、何とかなると不安が開き直りに代わり、子どもの人生を私のプライドと重ねることもなく、子ども自身で納得いく人生を生きて貰えばそれで良いと思えるようになったからだと自分で分析しています。
私が子どもだった時、私がテレビを観ていて笑っていると、母はテレビを観るより私が笑っている顔を見ていた方が楽しいと言っていました。また、私が好きな物を母は自分はいらないから食べなさいと私によくくれました。その時は理解できませんでしたが、今はそうした気持ちを私も持つようになりました。子ども自身が今笑顔でいる、その笑顔は心から本物であると感じられた時、それは親にとっての喜びだと思うからです。
思春期の子どもが考えていることはわからなくなることもあるでしょうがそのような時は、リラックスして笑顔で話せる時間を少しだけでも作ってみるとわずかでも心の中を覗けます。夏休みなど時間がある時がチャンスです。
私は子ども達によく話すのですが、その問題があっているか間違っているか、成績が良いか悪いかなどと、一人ひとりの素晴らしさとは全く関係ない。できないならできるようになるように力を貸したいだけ。今それぞれの良さを持って生きていること自体が素晴らしさだと思うと。自信を持っていつでも堂々としていて良いのです。どんな子も皆最高ですから。
夏休みが明けると入試も近付いてきます。入試と聞くと私にはまた違うエネルギーも湧いてきます。きっと大きな声をあげてしまうことになると思います。
ですが、どんな時もその子の今を大切に、笑顔の中の心、言い換えれば「本物の笑顔」を見ることを忘れず接していけるように心掛けてまいります。