6月に入ると各学校の説明会、文化祭などが始まります。子ども達がそれぞれの学校に行ってきた後、どの学校が良かったかと聞くと子どもにより感想も様々です。
学校の雰囲気を肌で感じて気に入る、
その学校での取り組みに関心を持つ、
通っている生徒達に憧れる、
など個々に違うので面白いと思います。
偏差値だけでは分からない感性に働きかけるというものがあるのかもしれません。
私も自分の子どもの受験の都度、通学の可能性ある学校に足を運びました。
文化祭で行われる実験や劇などを見ることは自分の子と照らし合わせて考えるのに役立ちました。
泊まりがけで5県を周り各県の大学と大学病院を見てきたこともあります。その後、浪人はしましたが、その中で一番気に入った大学に入学することになりました。
三男は中学の説明会を聞いて、「ここのこのコースにするー」と発言し、他に受けた学校は全て残念な結果になりましたが、その学校のそのコースだけに合格しました。合格した後はもう中学受験は終わりと言って、私が受験するように申し込んだ中学校を受験しませんでした。
モチベーションを上げるにはきっかけが大切です。学校を実際に見ることはそのきっかけの一つになると思います。
「勉強しなさい」「頑張りなさい」といった大人の言葉ではモチベーションは上がらないものです。
親自身が子どもへの気持ちを切り替えると子どものモチベーションが上がることもあります。
子どもの顔を見れば「ちゃんとやってるの?」と繰り返し言い続けた私ですが、それを言わなくなったのにもまたきっかけがあります。
それは先を生きる方々からの言葉に救われたからです。
長男が留年した時、大学の先生に「今を乗り切れば必ずこの後良い結果になりますから。」
次男が浪人した時「長い人生一年なんかあっという間だから」
その他心配ことがある時「生きていれば何かしら起こるに決まっている」など。
このような言葉に力をもらい、私自身の覚悟を決めたことが子どものモチベーションアップにつながったことは間違いないと思います。
言い換えれば、親が決めたり希望したりするのではなく、子ども自身の意思で人生を歩き出した途端、モチベーションは上がるということです。
毎日の生活の中で必要以上に口出しせず、どんな小さなことでも子どもが自分で決めたことや自分から始めたことを身逃さず心から褒めて協力や応援を惜しまない。親子でチームとして子どもの持つ目標に向かう。試験などでよい結果が表われればそのモチベーションは持続するでしょう。
もし失敗することがあっても、信念があれば回り道をしながらもいつかその目標とは少し形を変えてでも辿り着く。そう信じて明るく突き進む。
こう考えて進むこと自体がモチベーションアップそのものだと思います。
最後に、私が今まで見てきた小学6年生、中学3年生の受験生達は遅くとも秋以降皆やる気に満ちていた、それを付け加えます。