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花みち元気塾通信 2018年7月号「新科目『表現』を終えて」

先日中学生の授業で今年度から開始した「表現」という授業を行いました。この科目の授業を取り入れたのは、今後の入試改革を考え必要なのはこういった力だと思ったからです。

グループ毎に分かれ、与えられた課題について考え、調べ、まとめ、発表する内容です。こういったことは最近学校でも塾でも行われていますが、大切なのは生徒達が生活上で経験し、イメージしやすいことをテーマに選ぶことだと思います。やはり衣食住のこと、お金のこと、SNSのことなどは興味を持つ内容になるはずです。そこで私が第一回目に考えたのは、「Mハンバーガーの新しい商品を考えよう」というテーマです。実際のメニューを提案し、価格、システム、宣伝方法、その商品をどういったターゲットに当てるかまで考えて作り上げてもらいました。

3時間かけた授業でしたが、私が思っていた以上に盛り上がりました。以下が私の予想を変えた点です。

・誰がリーダーになってもリーダーシップを発揮出来る。

・時間制限を設けて行った結果、その時間制限をどのグループも守ることができた。

・パソコンで調べる。メモする。まとめる。絵に描く。それぞれの担当者が自分の役割を担えた。

・やる気ない、眠そう、会話に入らない生徒はいなかった。

・意見が合わず先へ進まないということもなく、協調性を持てた。

・お年寄り、宗教上で食べられない物がある人まで多くの立場の人を思いやって考えられた。

・授業の感想を書いてもらったところ、ほとんどがまたやりたい、自分はこういったことが好きだったなど前向きな感想だった。

日頃の授業ではひたすら真面目に授業を受けているのに、その時は中心となってグループを盛り上げてくれたなど、私が普段持っている印象をいい意味裏切ってくれた生徒もいました。

このような話し合いは社会人になっても必要なことです。テストで何点取れたとか、偏差値がどうだったといったことは話題になりません。それぞれが得意な分野で力を発揮すれば良いからです。私自身もこの授業を通じて、もう一度学習、教育について考える機会をもらった気がします。

今後の課題としては発表です。発表はまだまだ改善の余地があります。もう少し人を惹き付けるプレゼンテーションが出来るとよりまとまりが出てくると思いますが、それはまた次回以降に練習していくとして、がんばった生徒達に小学生以来、久々の花まるをあげたいと思います。

生徒からの感想(抜粋)

・今回の授業でたくさんの人の気持ちを考えながら案を出すことができました。

・商品開発や値段設定の難しさを知りました。

・他の学年の人たちと意見を出し合うことは普段あまりないので良い経験になりました。

・国語は苦手だからと思っていましたが皆と考えていくのは楽しかったです。

・プレゼンする経験により説得力が鍛えられて将来の仕事に活かされると良いと思いました。

花みち元気塾 藤井道子