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2018年5月号「世の中の変化の中で」

花みち元気塾通信

ゴールデンウィークに未来科学館でロボットのASIMOを久々に見ました。以前より動きがスムーズで柔らかい感じになり、より人間に近づいて見えました。また、新しい車に買い替えたところ自動の機能がたくさん付いていて、まるで運転させられているような感じを受けながら、未だに良く分からないで運転しています。本当に多くのことが人の手を借りずにできるようになっているのだと感じます。とは言いながら、AIの進歩で人の仕事は無くなると言われて大分経ちますが、社会は大きな混乱はなく進んでいるように感じます。それは、ある日突然世の中が変わるのではなく、多くの研究や開発が時間を要することで、私達にも時間的猶予があり少しずつ変化に対応しながら、流れを持って変わっているからでしょう。そうした中で、私達はこれからの子ども達のためにも多くのことをいろいろな角度から考えて行くべきだと思います。

まず大人達は、世の中が変わるからといって、嘆いたり、絶望感をもったりしても始まりません。どんな世の中になっても「人はお金を稼いで食べて行かなくてはいけない」のです。それなら、大切なのは今までの思考を変化させて価値観を変えて行くことなのではないでしょうか?

コミュニケーションが苦手なタイプでなかなか外の職場に出られなかった人でも、今までなかった新しい仕事に携われるようになるかもしれません。身体が弱く海外に行けなかった人も、世界中の人とつながる手段はいくらでもできるようになるかもしれません。世界,宇宙までいって活躍することもできるようになるはずです。際限なく広がる未来には、今まで「負」と考えられて来たことを「正」に変えるチャンスが含まれているかもしれないのです。

私が理念として考えている、「子ども達の持つ無限の可能性を信じていくこと」、決して「その芽をつぶさないこと」が重要なテーマになってくると思います。「人と比べない」、「何がしたくて、そのためには何を必死でがんばれるか」。それを考えるための学習が今後意味を持ってくることでしょう。そのためには多くの科目に真剣に取り組み、必要な基礎力、それは数学的な考えや文章を読み書く力が特に大切と思いますが、そういった基礎的な力を身に付けた上で自分の力を注げることを見いだしていくことがどんなに世の中が変わっても必要であると思います。それが「思考力」を身につける意味でもあります。そして情報化された社会では、今まで情報の受け手であった私達は情報を受けた後、落ち着いて動揺すること無くその情報を取捨選択する力も身につけるべきです。世の中の素早い変化に対応できるようになるためには、瞬発力と持久力などの力も必須です。

園児から高校生までの子ども達を見ている中で思うのは、その日の様子、話の内容、その時の表情を見ながら今私がどうしたら、この子達にとって良いかを考えていくことはAIだけの力には頼れないように思います。ロボットにも感じられないくらい繊細な感覚を身につけ、家族、他人への思いまで考えてみることはどんなに世の中が変わっても普遍です。AIの進歩により、人間としての幸せが強化されるような社会になることも人は追求するべきではないかと思うのです。相対するように感じるAIと人間的な感情、これは実は共存してこそ力を発揮していくものかもしれません。

花みち元気塾 藤井 道子