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2018年10月号「偶然の出会いは必然のもの」

花みち元気塾通信

 今年度担当している子ども達、生徒達は400名ほどになります。週に数回会う子もいれば、月に一回しか会わない子もいますが、誰一人として同じ子はいません。しかし、今まで見て来た子を考えてみると、いくつかのタイプに分類することはできます。どのようなタイプの子もすべてがうまくいったということはまれで、繰り返しの努力と視点を変えた思考から困難を乗り越えていきました。子ども達が困難にぶつかった時、今まで出会った子ども達がどのようにして壁を乗り越えていったかを思い返すことで、ほんの少しは参考になることがお話し出来るかもしれません。そのためにも日頃から子ども達と接する時はその子がどういった面を持っているのかを、自分の目で見るのはもちろんですが、心の目でも見ていきたいと思います。
 たくさんの人がいるこの世の中で、人と人との出会いは偶然です。それなのに、その偶然がその人の人生には必須であっただろうと思うことが多々あります。子ども達にとっても、その偶然の出会いの中から、その子の成長に欠かすことの出来ない大切な出会いになることがあります。

 ずっと以前高濱代表に「偏差値の高い学校に行った方が先生も良いのですか?」と的外れな質問をしたことがあります。今考えると本当に稚拙なことを聞いてしまったと思うのですが、答えは「どこでその子にとっての重要な出会いがあるか分からない。進んだ道でたった一人でもそういった出会いがあればいいね。」というものでその時は「はい。」といいながら、そういったものなんだ、とくらいにしか思わなかったのでした。今は納得できます。自分の子どもでも、親の私の力ではどうにもならなかった時、その子が絶対従いたいと思っている他人によって助けられたことが何度もあります。それはその人が甘い、優しいとか厳しい、恐いといったことではなく、自分を信じてくれている、期待してくれているという気持ちを感じ、その気持ちに応えたるためにがんばれることだと思います。叱咤激励も大切と思いますが、信じて期待する気持ちが、人に強さを与えるのではないでしょうか。そういったことの繰り返しで人は成長し、成長した人はまたその経験を糧にして他の人を成長させていくのだと思います。

 人は自分のためにがんばることができなくても、家族や他人のためにそれまでにない力を発揮できることがあります。そういった意味では、影響を与える人は、逆に影響を受けてくれた人に出会ったことに感謝しなくてはいけないこともあるかもしれません。私も待っていてくれる子どもたちがいて、教室に来てくれる生徒がいて、また面談にお越しいただける保護者の方がいてくれるからこそエネルギーをもって進んで行けるのです。教育とは何をどうすれば最高の結果になるのか、何をもって最高の結果というのかはっきりとは言えませんが、子ども達を信じて期待することでがんばれる子どもがいるならば私も全力で力を注いでいきたいと思います。          

藤井道子